代表取締役 平尾 泰範
ごあいさつ
「ふくで一杯いかがですか」と誘われて、心の動かない人はいないでしょう。一枚の大皿を囲めば、満ちたりた笑顔が広がっています。ふくほど、話題のつきない魚、人と人の和をとりもち、縁を深める魚はありません。弊社は、ふくの名料理人としても知られた初代・平尾雅雄が、この素晴らしい食材をより多くの方に味わっていただきたいと、昭和10年に全国発送を始めて以来、今日に至っております。当初は従業員2名のささやかな規模でしたが、皆様方のご支援とご愛顧に支えられ、下関のふく業界とともに順調に伸展してまいりました。これもひとえに、お得意様を始め、関係者各位のお引き立ての賜物と感謝申し上げます。
また、近年、国内外で良質の養殖ふくが生産され、入荷も安定して参りました。「高嶺の花」から家庭でも楽しめる魚へ。ふくを取り巻く環境も大きく変わりつつあります。このような時代の動きをふまえ、弊社では平成9年秋、ふくの学習体験施設「ふく楽舎」を開設しました。日本の食文化の華ともいえる「ふく」の魅力を、一人でも多くの方にお伝えしていくことは、創業の志でもあり、この地でふくに携わる企業としての責務であると存じます。弊社は今後とも、創業以来の「品質ひとすじ」の姿勢をたいせつに、ふくを愛し、ふくと生き、新しい時代に適う「下関のふく」をご提案してまいります。